猫に近づけると危ない植物図鑑。
猫と暮らすなら知っておきたいのが、猫の健康や時に生命を脅かすことさえある植物のこと。華やかなユリやラナンキュラス、かわいいチューリップ、アイビーやドラセナなど日常でよく目にしているあの観葉植物も、猫にとっては危険な存在なのだ。
ひとくちに猫といっても、好奇心旺盛な子もいれば植物にまったく興味を示さない子もいる。それでも、口や鼻を近づけ、体についた花粉を舐めたり花瓶の水を飲んだり、といういつもの行動から、有毒な成分が体内に入り、中毒やアレルギーの症状をひき起こすことがあるので注意したい。
「猫のいる部屋には観葉植物や切り花を持ち込まない、というのが理想です」と、『猫が食べると危ない食品・植物・家の中の物図鑑』を監修した服部幸先生。日本でもなじみのある植物を中心に聞いた、猫が触れたり口にしたりすると危ない品種とは?
「ユリやその仲間、サトイモ科の植物の毒性は特に危険。猫が口にしてしまった場合は、症状が出ていなくても緊急事態ととらえすぐに動物病院を受診してください」
猫の体に影響が出にくいとされる植物や猫草、またたび、キャットニップなどの嗜好品についても、一気に食べると消化不良になったり、興奮から攻撃行動や呼吸困難につながることもある。与える場合は猫の体調などをじっくり観察しながら、というのが愛猫を守るための最善策だ。