大阪・東大阪市、中学給食を恒久的無償 令和5年度から事業費4億円
市教委学校給食課によると、中学校給食費は1食当たり300円。保護者の所得制限は設けないため、対象生徒数は約1万人。令和5年度の年間事業費は約4億円になるとしている。
野田義和市長は、今年度から中学校給食を恒久的に無償とした理由を「子供を育てる過程で出費を抑えられる努力を行政に求める声が多い。中学は塾やクラブ活動の出費もかかる」との認識を示した。一方、市立小学校での恒久的な給食無償化を実現するには「行政改革をさらに進め、財源を生む必要がある」と語り、今後の検討課題とした。
東大阪市によると、4月現在で中学校給食を恒久的に無償とする府内の市町村は大阪市や田尻町などで、数少ないという。政府・与党は少子化対策の一環で、小中学校の給食無償化を検討しており、全国で今後一気に広がる可能性もある。