『局が止めた桝太一と慰留ナシの久慈暁子「アナウンサー退職事情」』へのみんなの感想まとめ
ひとりは日本テレビの「絶対的エース」と言われた桝太一アナウンサー。自身がMCを務める1月23日放送の『真相報道 バンキシャ』の中で、3月末に退社して大学の研究員になることを発表した。
【画像】フジ卒業の久慈暁子アナ「美しすぎるエースの軌跡」写真
桝アナは番組で16年間に及ぶアナウンサー生活で
「自分の中でずっと課題であると感じてきたのは、科学的なことをテレビでもっと分かりやすく的確に伝えることができないか、という部分でした」
と告白。4月からは同志社大学ハリス理化学研究所の助教授に転身し
「サイエンスコミュニケーションと呼ばれる学問分野に取り組んでまいります」
と説明した。
桝アナは、東京大学農学部、同大学院出身で、アサリの研究をしていた経歴を持つ。‘06年に同局に入社後、数々の情報番組を歴任。好感度も抜群で、‘11年から5年連続で好きな男性アナウンサーランキング1位に選ばれ「殿堂入り」した。
その桝アナが人知れず、科学的なことについて考えていたとは驚き。日テレ関係者が舞台裏を明かす。
「桝アナがこの決断に至ったのは新型コロナウイルスが出現し、人々の生活が変わったことも大きいでしょう。局アナは専門家ではなく、上がってくるデータをただ読み上げるだけ。
今でこそコロナは解明されてきましたが、出現当時は情報もなく、テレビの報道が果たす役割は大きかった。桝アナは報道アナウンサーとしての存在意義を自問自答していたそうです」
一方で、桝アナは日テレ退社後も担当する『バンキシャ』のメインMCを継続する。テレビ局関係者によれば
「日テレ側としては辞めてほしくなかった。なので、局側からの打診だそうです。桝アナも断る理由はありません」
という。
桝アナが退社を報告した23日放送の番組平均視聴率は16・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。この人気の高さこそが、日テレ側が退社後も桝アナと“接点”を持ちたい理由だ。
「日テレは11年前、当時の看板アナの羽鳥慎一アナをテレビ朝日に“奪われた”苦い経験があります。羽鳥アナはテレ朝の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』のメインMCに起用され、いまや“テレ朝色”の方が強い。
退社した桝アナにも同様のアプローチが他局からあるとも限らない。『バンキシャ』を継続させることで“日テレの桝太一”ということを内外に示したのでしょう」(スポーツ紙記者)
もう1人、4月末でフジテレビを退社するのが久慈暁子アナウンサーだ。同アナは青山学院大学在籍時の‘14年3月に『旭化成グループキャンペーンガール』に選ばれ、同8月の『第45回non―noモデルオーディション』ではグランプリを獲得。‘17年4月に鳴り物入りでフジに入社した。
フジも久慈アナに“帝王学”を伝授。3年ぶりに女子アナ番組『クジパン』を復活させ、入社年の10月から朝の情報番組『めざましテレビ』のサブキャスターに抜擢した。
‘19年4月からは『めざましどようび』でメインキャスターにも就任。そのまま横滑りで『めざましテレビ』のメインキャスターに就くかと思われたが、昨年3月、その座を射止めたのは久慈アナの1年後輩である井上清華アナだった。
「すなわち、久慈アナから井上アナに看板アナの系譜が移ったことを意味する。久慈アナのショックは大きかったはず。これが退社の原因の1つにもなったと考える局員は多い」(フジテレビ関係者)
久慈アナは退社後、アナウンス職ではなく、女優やモデル業に進出したい願望を持っているという。すでに女子アナを多く抱える大手プロダクションからお声がかかっているという情報もある。
「ネックなのは、局アナ経験が5年しかない点。見切りの早さはイマドキな半面、あらゆる面で経験不足に映りかねない。まあ、フジ側も若手が育っているし、特に慰留はしなかったと聞いています。まずは学生時代からやってきたモデル業から再スタートを切るとみられています」(前出・スポーツ紙記者)
ひと昔前は局アナと言えば、誰もが憧れる花形的職業だった。それが時代の流れとともに、テレビを取り巻く環境も激変。局アナは「終着駅」ではなく、新たな世界に挑戦するための「途中駅」となった。アナウンサーにそれぞれの人生模様アリ……。FRIDAYデジタル