新しい滞在が楽しめるシティホテル40・京都編2
三条通りの四つ辻に建つ石張りのランドマーク〈旧日本生命京都三条ビル〉をリノベーション。重厚な建物の一部は大正3年(1914)竣工の登録有形文化財で、辰野金吾率いる辰野・片岡建築事務所の設計だ。文化財部分を改装したジュニアスイート(写真)や畳スペースを備えた部屋もある客室に加え、調理家電やキッチンを備えたラウンジが好評。1階では “日本ローカル” をテーマに工芸品を扱う定期的なポップアップショップも。
京都府京都市中京区三条通柳馬場西入ル桝屋町75 TEL 075 213 2900。全49室。1室18,000円~(税・サ込)。
日常の中でアートを感じられる「アートコレクターの住まい」がコンセプト。バリー・マッギー、ベルナール・フリズら世界的な現代作家の作品を、1階の共用部を中心に客室にまで展示する。アートを引き立てる抑えた建築は、安藤忠雄の下で研鑽を積んだ竹内誠一郎が設計。グレーを基調とした客室は、10平米のシングルから50平米超のジュニアスイートまで4タイプが揃う。木材、大理石、鉄など素材の質感にこだわったオリジナル家具が室内を彩る。
京都府京都市中京区四条西洞院上ル蟷螂山町461 TEL 075 221 8800。全25室。1室16,000円~(税・サ込)。
二条城近くにある京町家の特徴を、現代的に再解釈したホテル。間口が狭く奥行きが深いことから “鰻の寝床” とも呼ばれる敷地を生かし、格子が続く38mの通路を設けたり、中庭を随所に配したり。黒が基調の「MOGANA BLACK」(写真)や白で統一した「MOGANA WHITE」など、坪庭に面した客室もある。淡路島の食材を使った朝食や、南部鉄器の急須に山中漆器の茶器といった部屋の設えなど、日本文化の魅力も詰まっている。