『「自宅学習します」鳴りやまぬ電話 休校・学級閉鎖相次ぐ現場は』へのユーザーの意見まとめ
【グラフ】「はい論破」すさむ学級チャット ネットいじめの件数は過去最多に
「感染が不安なので、自宅学習にさせてください」
「きょうだいの保育園が休園になったので、休ませます」
25日午前8時ごろ、大阪市立磯路小学校(港区)では、保護者からのこんな電話が鳴りやまなかった。児童の家族が通う学校や保育園の休校・休園が相次いでいるためだ。各クラスで10人弱が自宅学習をしているという。
糸井利則校長(60)は「感染の波がひたひたと押し寄せている。明日、休校になってもおかしくない」と険しい表情で話す。
■体育も休み時間もオンライン中継
対面授業を続けつつ、登校を控える児童には授業の様子をオンライン中継している。自宅にいる児童は1人につき1台配備されているタブレット端末を使って授業に臨む。
この日の5年生の社会科の授業では、担任教諭が教卓の前にタブレット端末を置き、画面越しの児童に声をかけながら授業を進めていた。
4年生の体育では、見学する児童が体操の様子を端末で撮影し、時折画面をのぞき込んで話しかけていた。休み時間にも、担任教諭が校庭に端末を持ち出し、登校中の児童が遊ぶ様子を中継。自宅にいる児童とオンラインで会話ができるようにした。
マスクの着用や給食の黙食など基本の感染対策を徹底するほか、音楽では合唱を避けるなど授業内容を変更して感染リスクを下げるよう努めている。2月に予定されていた授業参観は中止が決まり、6年生の卒業遠足の実施も危ぶまれているという。(加藤あず佐)朝日新聞社