写真をアートとして紹介したギャラリスト・石原悦郎。その軌跡をたどる展覧会が銀座 蔦屋書店で開催
SALON」を創設したギャラリスト、石原悦郎。その活動と先駆性にフォーカスする展覧会「The Beginning of Art Photography
写真をアートにした男─石原悦郎コレクション」が、銀座 蔦屋書店で開催される。会期は3月4日~31日。
石原は東京都生まれ。1978年、日本橋室町に日本で最初のコマーシャル・フォト・ギャラリーである「ZEIT-FOTO
SALON」を創設した。アンリ・カルティエ=ブレッソンやブラッサイをはじめとする欧米の作家と交流し、直接オリジナルプリントを買いつけ。日本に「アートとしての写真」という考え方を広めた。また、自身が所有する荒木経惟や森山大道といった日本を代表する写真家のコレクションを、00年代に中国や韓国などで紹介し、その価値を広めたことでも知られる。
今回の展覧会は「ZEIT-FOTO
kunitachi」の協力のもと、石原のコレクションからウジェーヌ・アジェ、アンリ・カルティエ=ブレッソン、アンドレ・ケルテス、ビル・ブラントらの希少なオリジナルプリントを展示販売する。
また、石原とツァイト・フォト・サロン アーカイブ
プロジェクトの協力のもと、石原の軌跡を記録したポラロイド写真、同時代のアートシーンの躍動を伝える安齊重男のフォトジンなど、アーカイブ資料も展示される。
石原の活動の軌跡を改めて見つめ、日本においてアートとしての写真が根づいた歴史をひも解くことを目指す展覧会だ。