ウクライナの平和願い青と黄のライトアップ バレエ団公演予定の会館
アルフォーレでは9月19日に、ウクライナの首都キエフを拠点とする若手バレエ団「キエフ・クラシック・バレエ」が公演を予定。20代を中心とした若さと気品あふれる団員たちが、「白鳥の湖」と「眠れる森の美女」、「くるみ割り人形」のチャイコフスキー3大名場面を上演する。
バレエ団を招へいした東京都の代理店によると、コロナ禍のため日本での公演は2年ぶり。スタッフを含め約40人が8月21日に来日する。公演は柏崎市など約40カ所で予定され、ライトアップによる支援はアルフォーレが初めてという。担当者は「バレエ団が来日を希望する限り、こちらも開催する方向で準備を進める。支援の輪が全国に広がってくれるとうれしい」と話す。
14日時点の情報では、バレエ団はウクライナ国内にいて、団員の多くは比較的安全とされる西側に避難しているが、「キエフを離れたくない」とキエフにとどまる団員もいるという。
バレエ団でプリンシパル(主演級)を務める日本人の長澤美絵さんは、家族とともに日本に無事避難した。しかし、ロシアのバレエ学校で学び、ウクライナのバレエ団に所属することから「キエフに残してきたかけがえのない友人たちが心配で仕方がない。早くキエフに帰って彼らのそばにいたい」と話しているという。
アルフォーレの丸田洋一館長は「ウクライナに早く平和が戻り、バレエ団が無事に来日して日本の子どもたちに素晴らしいバレエを見せてほしいと願っている」と話した。
ライトアップは午後6時から4時間、25日まで実施する。