一力棋聖が初の本因坊へ先勝
七大タイトル戦で両者が顔を合わせるのは12度目。ここまで井山が9回、一力は2回優勝している。
一力は昨年3月に決着した棋聖戦七番勝負で井山を破り、奪取した。2日制のタイトルを獲得するのは初だった。しかし初めて進出した5月開幕の本因坊戦七番勝負では、4連敗のストレートで敗退。井山に同一タイトル連続制覇記録の単独1位となる11連覇を許した。続けて6~7月に行われた碁聖戦五番勝負でも、井山に未勝利で敗退している。
開幕時点の対戦成績は井山が41勝、一力が22勝と大差がついているが、今月15日の天元戦準々決勝では一力が勝利し、対井山戦の連敗を「8」で止めていた。
本因坊戦は来期から、挑戦手合の対局方式が1日制の五番勝負に縮小されることが決まっている。昭和25年の第5期から実施されてきた2日制の七番勝負は、今回で一区切りとなる。