「黄ぶな」伝説で街活性化 宇都宮でイベント開催
同協議会は、銘茶関口園(同市馬場通り)の関口慶介社長を会長として今年1月に発足。会員は商店街や飲食店、菓子店、寺社など現在36軒。イベント期間中は、各店ごとに「黄ぶな」にまつわる商品の販売やサービスを実施する。
関口会長は3年前、新型コロナが拡大する中、交流サイト(SNS)で黄ぶなによる疫病退散を願う「#黄ぶな運動」を開始。黄ぶなの周知を通して、街の魅力発信にもつながるとあって、運動は多くの市民や店舗から賛同を受け、協議会発足へとつながった。
イベント初日の23日は、オリオン通りの宇都宮フェスタ前(同市曲師町)で黄ぶなを描いた巨大フラッグを掲揚。バンバひろばでは午後1時に黄ぶなのぼりが初披露される。両会場ともに関係者のあいさつを行うほか、市のマスコットキャラクターなども登場する。
各商店も黄ぶな関連サービスなどで盛り上げる。今泉八坂神社(同市今泉)で「黄ぶな御朱印」を頒布するほか、「やきそばあかつきや」(同市馬場通り)で紅ショウガやトウモロコシ、青のりで黄ぶなの色を表現した「黄ぶなやきそば」を販売する。
またエステサロン「サロンドアモール」(同市曲師町)では、通常3500円のヘッドスパを927円で提供する。
関口会長は「新型コロナをきっかけに多くの人に黄ぶなを知ってもらったが、宇都宮にはまだまだ素晴らしい歴史文化がある。これらを黄ぶなをきっかけとして掘り起こし、観光誘致につなげたい」と意気込んでいる。(松沢真美)