『韓国で「普通の人の借り入れ」が急増中、世界有数の「借金大国」になっていた…!』への皆さんの反応まとめ
【写真】日本人は知らない…いま韓国で本当に起きている「ヤバすぎる現実」
調査対象となっている37の国と地域の中で、家計債務残高がGDPの規模を上回ったのは韓国だけだ。
それに加えて、韓国の家計債務の増加ペースは世界最速と報告されている。
それが示唆することは、借り入れに頼らざるを得ない人の増加だ。
韓国の家計債務増加の原因として大きいのが、所得の減少と不動産価格の高止まりだ。
韓国政府の調査によると、所得が減少したと回答する世帯主の割合が上昇している。
その一方で韓国では首都圏のマンションなど不動産価格が高止まりしている。
住む場所の確保などを理由に、借り入れに頼らざるを得ない人が増加している。
今後の展開として、今のところ韓国の金利は上昇が鮮明ではなく、すぐに資金繰りが悪化して元利金の返済に行き詰まる家計が急増する可能性は低いだろう。
しかし、状況は楽観できない。
少し長めの目線で考えると、韓国の金利は上昇する可能性が高い。
金利上昇が鮮明となれば、元利金の支払いが難しくなる家計は増加するだろう。
それは、韓国経済にとって無視できないリスクだ。家計債務増加の背景要因〔PHOTO〕Gettyimages 韓国で家計債務が増加する原因の一つは、所得が増えていないことだ。
韓国統計庁が公表した所得や消費などの状況に関する『2021年社会調査結果』を見ると、1年前より所得が減少したと答える19歳以上の世帯主は32.1%に上昇した。
2019年の調査では、所得が減ったと回答した世帯主の割合は22.8%だった。
その背景には、サムスン電子やSKハイニックスなど一握りの財閥系大企業に経済的な力が集中したことがある。
労働組合が企業経営に与える影響も強まっている。
そうした複合的な要因によって、大企業が得た収益がより公平に分配される環境の整備は難しい。
所得など経済格差の拡大と固定が進んでいるように見える。
韓国経済全体で見ると平均賃金はわが国を上回っているが、多くの家計が直面する所得環境の実情はかなり厳しい。
それに加えて、政治と経済の中心地であるソウルなど首都圏のマンション価格が高止まりしていることも大きい。
韓国銀行(中央銀行)が利上げを重視する姿勢を示してきたため、足許では首都圏マンション価格の上昇ペースが幾分か穏やかになりつつある兆しが出てはいるが、それでも価格水準は非常に高い。
家賃も高止まりしている。
以上より、首都圏に住みより多くの経済的なチャンスの確保を目指すために、どうしても住宅ローンを借りなければならない人は増える。
家族の養育のために借り入れに頼らざるを得ない人も増えているようだ。
このようにして、韓国では所得を上回る金額を借り入れる人が増え、その結果として家計債務残高がGDP規模を上回るに至ったと考えられる。次ページは:家計の資金繰り悪化懸念前へ12次へ1/2ページ