白磁のアーティスト、黒田泰蔵の“チャーミング”な横顔。展覧会が東京・京橋で開催。
展示の第2章、「僕が白磁にたどり着くまで」では、黒田の陶芸家としての軌跡がわかる作品群も並べられている。21歳のときにカナダで初めて作った高台付きの小鉢から、45歳で白磁にたどり着いた花入れまで。歴代の作品は、ずっと自宅にしまってあったもので、いっぺんに出して並べたのは、『Colorful』の取材・撮影時が初めてかもしれない、と同書で語っている。今回の展示では、書籍で紹介した以外の作品も公開。作風は移ろい、苦しんだ時代もあったというが、どの作品も凛としていて、手の確かさに改めて驚かされる。