和歌山「田辺・弁慶映画祭」最多の180作応募
映画祭は平成19年にスタートし、今回で16回目。沖田修一監督や今泉力哉監督らを輩出している。
各賞を決めるコンペティション部門の応募作品数は19年は19作品だったが、28年には160作品、30年にはこれまでで最多だった165作品に達した。コロナ禍の一昨年は123作品、昨年は151作品だったが、今回は30年の実績を超えて過去最高となった。
実行委員会事務局の市観光振興課によると、今回の作品募集では、初めてオンラインでも可能にした。180作品のうち176作品がオンラインで応募され、作品数増加につながったとみられる。また映画祭自体の知名度が上がっていることも背景にあるという。
応募のあった180作品から予備審査で7作品を入選作品に決定。この7作品を11月11、12の2日間、田辺市の紀南文化会館で上映し、13日に同会館で最高賞の弁慶グランプリなど各賞の表彰式が行われる。
一昨年は表彰式を含めて完全にオンライン開催。昨年は一部を会場開催にしたが、コンペティション部門の作品はオンラインで配信した。
市観光振興課の担当者は「3年ぶりの会場開催。多くの人に若手監督の作品を見てほしい」としている。
コンペティション部門の7作品の観賞は無料。このほか、商業映画の5作品を招待作品として有料で上映する。
入選作品はヒューマンドラマやコメディー、サスペンスなどで、次の通り。
「NOT BEER」(中川寛崇監督)▽「四人姉妹」(菊池真琴監督)▽「明ける夜に」(堀内友貴監督)▽「夢が眠る場所」(小池匠監督)▽夢見るペトロ(田中さくら監督)▽「ヒプノシス」(奥井琢登監督)▽「はこぶね」(大西諒監督)