想像力を掻き立てる圧巻の精密画。気鋭の画家・junaida、初の大規模個展!
1978年生まれ・京都在住の画家、junaida(ジュナイダ)。鉛筆、透明水彩、ガッシュなどを駆使して描かれる世界は驚くほど精密で、中世ヨーロッパを想起させる謎めいた世界観に、子どもから大人まで幅広い層が魅了されている。
そんなjunaidaの世界にどっぷりと浸れる企画展が開催される。これまでも精力的に活動してきたjunaidaだが、これほど大規模な個展は初めて。2006年から最新作まで、400点以上の原画が公開される。
会場は東京・立川の〈PLAY! MUSEUM〉。空間は4章に分かれて構成される。穏やかにカーブする回廊を舞台とした第1章「交錯の回廊」では、初期作品を中心に展示。2011年に発表した絵本『TRAINとRAINとRAINBOW』(Hedgehog Books)や、三越のクリスマスディスプレイのために描いた作品『HOME』(サンリード)の原画が並ぶ。
回廊を抜けると第2章。「浮遊の宮殿」と題された空間に、約100点の絵本原画がずらり! 絵本デビュー作である『Michi』(福音館書店)、すべての文字が「の」で連なり循環する『の』(福音館書店)、怪物たちの行進で子どもを魅了した『怪物園』(福音館書店)など、代表作の原点に触れられる。中には、展覧会のための描き下ろし作品も。ファンには堪らない贅沢な空間だ。
第3章「残像の画廊」は、絵本以外のjunaidaの仕事を紹介。伊坂幸太郎、川上弘美、いしいしんじ、有栖川有栖……錚々たる小説家の装画をはじめ、ライフワークとして描き続けている宮沢賢治へのオマージュ「IHATOVO」シリーズなどが公開される。