千葉県東部の6高校、演劇部存続へ研修会
26日に行われた研修会は、市川市出身で「劇団青☆組」に所属する大西玲子さん(40)らを講師として迎えて開催。「だから、できること」をテーマに、自分の良さを見つけ、作品の世界を体現する大切さを学んだ。戯曲を読むだけでなく、2人1組となり相手の動きをマネするミラーリングで息を合わせたり、数人のグループに分かれ色を身体で表現し、想像して伝えたりする力を養った。
大西さんは「演劇部は敬遠されがちだが、将来演劇を続けなくてもコミュニケーション能力など生きていくときに何かの助けになる」と話した。
全国高校演劇大会に向けた地区大会は本来6校でやるが、今年度は3校のみの参加となった。県、関東の大会を経て全国大会に出場できるが、12地区は何十年も県大会を突破できていないという。市立銚子高演劇部の高根大輔顧問(42)は「一から作り上げ、みんなに役割があってやりがいのある部活。(12地区を)つぶすわけにはいかない」と意気込む。
来年度に部員が2人になってしまうという県立匝瑳高1年の松ケ谷陸さん(16)は高校から演劇を始め、県大会に出場した。「裏方として入ったが、役者をやり始め自分を表現するのが楽しい。今日は身体で表現することを学べた」と語った。(前島沙紀)