産業革命遺産の三池炭鉱・万田坑「炭鉱電車」、50mレール復元し走行「懐かしい」
車両は1917年製の20トンと37年製の45トンの電気機関車。97年の閉山後も2020年まで使われ、電車を管理していた三井化学が市に無償提供した。市は、炭坑跡地に整備した展示施設に50メートルのレールを復元。20トン車は電源車に接続して動かせる。総事業費は1億4700万円で、2963万円を寄付で賄った。
この日の記念式典では、電車が警笛を鳴らし、レールを走行。浅田敏彦市長は「万田坑の魅力が一層高まった」と述べた。福岡県大牟田市からの来場者(70)は「昔、仕事に行く際などに走っているのを見た。懐かしい」と感慨深げに話した。