五穀豊穣を祈り田植え 伏見稲荷大社
田植祭は中世に始まり、その後途絶えたが、昭和天皇の即位を記念して昭和5年に再開されて以来、毎年行われてきた。
この日の市内の最高気温は30・0度の真夏日。神楽女(かぐらめ)と呼ばれる巫女(みこ)4人が平安時代の衣装「汗衫(かざみ)」をまとって豊作を祈る「御田舞(おたまい)」を舞う中、早乙女ら15人がヒノヒカリの苗を丁寧に植えた。米は10月25日の抜穂祭(ぬきほさい)で収穫された後、11月23日に営まれる新嘗(にいなめ)祭(さい)で神前に供えられる。
早乙女の流川(りゅうかわ)恵美子さん(84)は「ご奉仕できてよかった。収穫が楽しみです」と話していた。