バンクシーがバレンタインデーに新作を公開。込められたメッセージとは?
作品が描かれたのは、イギリス・マーゲイトにある建物の壁面。地元のメディア「KentOnline
」によれば、この壁画は今週発見され、バンクシー作なのではないかという噂が飛び交ったという。バンクシーは、2月14日に自身のInstagramでその画像を投稿し、自らの作品として確認した。
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作品には、キッチンエプロンとゴム手袋を身につけ、微笑みながらウインクしている女性が描かれている。よく見ると、女性は目にあざがあり、歯が欠けていることから、殴られたことがうかがえる。作品の前に立てかけられている冷蔵庫からは、一対の脚が突き出ており、これは男性が妻に捨てられたことを示唆している。
KentOnlineによると、作品のタイトルは、1929年にシカゴのノースサイド・ギャングのメンバーや関係者7人が殺害された「聖バレンタインデーの虐殺(Saint
Valentine's Day Massacre)」にちなんだものだという。
バンクシーは、世界各地の建物の壁面にゲリラ的に作品を残すことで知られている。これらの作品をめぐって、建物のオーナーによって数十万ポンドの金額で売却されるケースがよくあるいっぽうで、
盗難事故も相次いでいる。
2020年10月にイギリス・ノッティンガムの美容院の壁に発見されたバンクシーの作品は、翌年に建物の所有者によって「6桁の金額」で販売
。18年12月に同国ウェールズ地域のガレージに出現した作品《季節の挨拶》も数ヶ月後に10万ポンドで売却された。