『「時給150円」SNSで噴き出した苦悩、教員が背負う重いバトン 《いま先生は》』へのユーザーの意見まとめ
【写真】部活動に追われる教員たち。なかには「ストレスをぶつけるだけだった」と後悔を口にする教員もいる「早く負けてほしい」 〈ここだけの話、ドン引きかもしれませんが、Twitterだから話しますが、部活の引率では早く負けてほしいとしか思ったことありません。生徒は悪くないし大好きです。でもそれくらい時間外の遠方の試合引率は辛すぎる。スマホも触れない、読書もできない。時給150円。〉
〈とりあえず、勤務時間過ぎたら速攻帰宅して良いですかね? 部活で生徒が残ってようが、生徒指導があろうが全部ほっといて。だって責任感じてやっても、労働として認められないんでしょ? 正当な対価も支払われないんでしょ? 辞めどきかな。〉
10月初め、部活動をめぐる赤裸々なツイートが飛び交った。きっかけは、10月1日にさいたま地裁が言い渡した、ある裁判の判決だった。
公立小教員の男性が、「時間外労働に残業代が支払われないのは違法」として起こした裁判。公立学校の教員に、残業代を支払わない代わりに月給4%分を一律で支給するとした教職員給与特措法について、裁判長が「付言」として「もはや教育現場の実情に適合していないのではないか」「給与体系の見直しなどを早急に進め、教育現場の勤務環境の改善が図られることを切に望む」と指摘した。
判決そのものは男性の敗訴だったが、付言は教員の働き方改革が進まないことに対する司法からの「警告」と受け止められた。
判決のニュースが流れると、ツイートが飛び交った。「定額働かせ放題」とも言われる現行制度への怒りとともに数多く投稿されたのが、冒頭で紹介したような部活動の負担軽減を求める声だった。#教師のバトン、炎上 部活をめぐる教員たちの叫びがSNS上にあふれたのは、これが初めてではない。
文部科学省が教員たちにSNSで発信してもらおうと今春始めた「#教師のバトン」プロジェクト。現場の教員から仕事のやりがいや内容を発信してもらい、なり手不足の解消にもつなげるのがねらいだった。
だが、スタートすると「月の超過労働時間が100時間を超えた」などと長時間労働を嘆く投稿が相次ぎ、「炎上」する事態となった。
投稿は、部活動に関するものも多かった。
〈旦那が顧問をしている野球部が今日試合に勝った。GWも部活が決定した。それを聞いて、うちの子どもたちは怒って泣いた。私も悲しかった。本当はおめでとうと言ってあげるべきなのに、なぜだろう。涙が止まらない〉
〈まだ中学校教員になって3週間も経ってないけど、正直この1年で辞めようかなって思ってる。理由は部活動。学級経営で頭がいっぱいで教材研究もろくに出来てないのに、放課後休日は部活動って意味わからん〉
朝日新聞がSNS分析ツール「ブランドウォッチ」で調べたところ、「#教師のバトン」というハッシュタグを含む投稿は開始当初は1日に1万件を超えることもあった。10月になっても1日1千件以上の投稿がある。内容は教員の仕事の大変さを訴えるものが多く、「教師」「部活動」「校長」「明日」といった言葉が多く使われている。次ページは:我々が持つしかない前へ12次へ1/2ページ