イヴ・サンローラン、日本初の大回顧展。23年9月に国立新美術館で開催へ
サンローランは1958年にクリスチャン・ディオールの急死をうけ、「クリスチャン・ディオール(DIOR)」のデザイナーとして鮮烈なデビューを飾った。その後、1962年には自身のブランドである「イヴ・サンローラン」を発表。2002年に引退するまで、約半世紀にわたり女性の装いに変革を起こし、世界のファッションシーンをリードし続けてきた。
本展は、序章と11の章から構成。ディオールでのデビューから、ブランドとして初のコレクション、そして独自のスタイルを確立するまでを、テキスタイル作品110点のほか、イヴ・サンローラン自身が描いたグラフィック作品124点、写真作品30点、ジュエリー55点で紹介するものとなる。
ピエール・ベルジェ・イヴ・サンローラン財団理事長でイヴ・サンローラン美術館パリのプレジデントを務めるマディソン・コックスは、本店開催について、次のようなメッセージを寄せている。「イヴ・サンローランは現役のデザイナーで初めて1983年にニューヨーク・メトロポリタン美術館で展覧会が行われたことで知られています。また、没後の大型の回顧展は2010年にパリ市立プティ・パレ美術館で行われ、世界中から注目を集めました。来年、イヴ・サンローラン本人が大好きだった日本の地で、アジア初の大回顧展を開催できることはこの上ない喜びです」(一部抜粋)。
なおサンローランについては、そのクリエイションに多大な影響を与えたベティ・カトルーに焦点を当てた展覧会「BETTY CATROUX - YVES
SAINT LAURENT 唯一無二の女性展」が開催。また今年から来年にかけてはディオールの「クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ」展が東京に巡回する。