東映に長時間労働で是正勧告 特撮制作「13時間勤務が常態化」
組合などによると、女性は2019年入社。制作現場に勤務してきたが、労使協定(36協定)で定めた月45時間を超える残業があった。女性は20年11月から50周年記念作品である「仮面ライダーリバイス」の制作を担当。東映は労働時間を把握せず、一部残業代に未払いがあったとして、労働基準法違反と労働安全衛生法違反で昨年11月以降、3回にわたり是正勧告を受けた。女性によると、1日13時間以上の勤務が常態化していたといい、昨年6月から休職中。女性は「同じ業界で傷ついてきた人が声を上げやすい空気になれば」と訴えた。
是正勧告について、東映の担当者は「既に改善の報告書を提出済みです。団体交渉の途中でもあり、詳細は差し控えます」などとコメントした。
東映のホームページによると、同社は1951年に創立し、従業員は372人。映画以外にテレビや配信、教育映画の制作など幅広く展開している。【小鍜冶孝志】