『フランダースの犬』でおなじみルーベンスの幻の傑作は競売でどれほどの高値がつくか
この絵画が2023年1月、世界最古の競売会社「サザビーズ」によって競売にかけられる。ルーベンスがイタリア放浪の旅から生まれ故郷のフランダースに戻った、1609年頃に描かれたとされている。
この作品に描かれているのは、サロメの教訓だ。この教訓は17世紀初頭にもてはやされたもので、狡猾で強い女たちにご用心というメッセージだ。
「この聖書物語の暴力的で性的なダイナミクスを大胆に掘り下げています。映画がまだない時代のマーティン・スコセッシみたいなものです。一度観たら忘れないような絵画です」と言うのは、米ニューヨークにあるメトロポリタン美術館の名誉学芸員キース・クリスチャンセンだ。