「そうぞうしだいで…」教科書でもおなじみ「ミリーのすてきなぼうし」 作家・きたむらさんがデビュー40年原画展
「ミリー-」は、空っぽの財布を手に帽子店を訪れた女の子が、店長から「そうぞうしだいで どんなぼうしにもなる、すばらしいぼうし」を「買う」物語。女の子は「クジャクのぼうし」や「ケーキのぼうし」をかぶりながら町を歩く。
光村図書の教科書は神戸市など同県内の多くの小学校で活用されている。絵本にはあるが教科書に掲載されていない絵もあるという。
きたむらさんは「文章を読んで絵を思い浮かべていた子どもたちが、ここで原画を見て『なるほど』でも『違うな』でもいい。面白さを感じて」と話す。
きたむらさんは東京都出身で、1979年に渡英。デビュー作品の「ぼくはおこった」で、新人絵本作家に与えられるマザーグース賞を受賞し、英国を拠点に長年活動した。2009年に帰国し、18年から神戸で暮らしている。
今回の原画展はデビューから40年の節目に合わせて企画された。絵本「ポットさん」(BL出版)や「スマイルショップ」(岩波書店)の原画など約80点が並ぶ。きたむらさんが「ミリー」を描いている動画や、下描きを多数展示し、絵本作りの裏側も伝える。
午前10時~午後8時。西宮阪急TEL0798・62・1381