暗闇の中で触れて感じる彫刻とは。ユージーン・スタジオの“2つの顔”が同時公開。
展示では、〈東京都現代美術館〉で観覧まで最大1時間待ちとなったインスタレーション《ゴールドレイン》、全ての工程を完全な暗闇の中で制作を行い、観覧者も寒川自身も一生見ることがないという彫刻作品《想像 #1 man》などの代表作、そして新作も公開。鑑賞者に想像させ、そして寒川の想像力を体感する作品群を観ることができる。
加えて、新たに三部構成の図録も刊行。豊富な図版はもちろん、寒川の過去のインタビューや講義も掲載された、貴重なアーカイブが販売予定だ。
また、展覧会に合わせて、ユージーン・スタジオのアトリエも完全予約制で公開される。設計から什器、家具にいたるまで、その大部分を自ら手掛けた〈Atelier iii〉は、敷地面積700平米を超える大空間だ。エントランスから30メートル続く廊下を歩くと現れる複数の部屋には、トップライトが配置。降り注ぐ自然光とともに、ペインティングやインスタレーション、テストピースなどが展示されている。
2020年から実際に使用し、寒川の息遣いや日常が感じられる場所で作品を鑑賞する。その体験は、ギャラリーや美術館とは趣を異にした特別な機会になるはずだ。
〈MAKI Gallery〉東京都品川区東品川1-33-10。2023年6月2日~8月5日。11時30分~18時。日曜・月曜、7月4日休。入場無料。予約不要。
住所非公開。完全予約制。1グループ5,000円。事前一般枠完売のため、順次一部時間外の枠を追加予定。予約詳細はこちらより。