京都・智源寺の天井画、初の大修理 呉春ら20人の合作
智源寺は曹洞宗の寺院。寛永2(1625)年、宮津藩主の京極高広が生母を弔うため建立した。現在の本堂は寛政9(1797)年の火災後、文化元(1804)年に再建された。
本堂の格天井(ごうてんじょう)に貼り込まれている草花図は20面あり、それぞれ縦横各106センチ。円山派9人、四条派4人、岸派3人、土佐派2人、鶴沢、原派各1人の計20人が1面ずつを担当し、ツワブキやツバキなどの草花を描いている。
最近は経年劣化による絵具の剥落や亀裂が発生しており、初めて解体、修理することになった。【塩田敏夫】