日本では28年ぶり。デイヴィッド・ホックニーの大規模個展が来夏、東京都現代美術館で開催へ
。その日本では28年ぶりとなる大規模な個展が、2023年7月15日~11月5日の会期で東京都現代美術館にて開催される。
ホックニーは1937年イングランド北部のブラッドフォードに生まれ、同地の美術学校とロンドンの王立美術学校で学ぶ。64年にロサンゼルスに移住し、アメリカ西海岸の陽光あふれる情景を描いた絵画で一躍脚光を浴びた。
60年以上にわたり、絵画、ドローイング、版画、写真、舞台芸術といった分野で多彩な作品を発表し、美術表現の可能性を探ることを続けている。近年はiPadを用いて身近な主題を描いた作品で知られており、現在はフランスのノルマンディーを拠点に、精力的に新作を発表している。
2017 年、その生誕80年を記念した回顧展がテート・ブリテン(ロンドン)、ポンピドゥー・センター(パリ)、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
を巡回し、テート・ブリテンでは同館の記録となる約 50
万人が来場した。また、18年にクリスティーズ・ニューヨークで行われた戦後・現代美術セールでは、回顧展にも出展された
《芸術家の肖像画―プールと2人の人物―》が約9031万ドル(当時の為替レートでは約102億円)で落札され
、あらゆるカテゴリーにおいて当時の現存作家としてのオークションレコードを記録した。
本展では、そんなホックニーの作品を100点以上紹介。1960年代にアメリカの西海岸で描いた初期の代表作から、近年の集大成というべき故郷ヨークシャー東部の自然を描いた大型絵画のシリーズ、新型コロナウイルスによるロックダウン中にフランス北部のノルマンディーで描いた全長90メートルにもおよぶ新作まで、日本におけるこれまででもっとも充実した展覧会となる。