『ジャパンライフ巨額詐欺 元会長に懲役8年の実刑判決 東京地裁』へのみんなの感想まとめ
【写真】ジャパンライフ元会長の山口隆祥被告=2020年9月18日、東京都文京区
今回の事件では山口被告の長女の同社元社長らや幹部12人も出資法違反罪で有罪判決を受けているが、実刑判決が出たのは初めて。
被害弁護団によると、事件の被害者は約7千人で、被害額は計約2100億円にのぼるという。
検察側の冒頭陳述などによると、山口被告は2003年ごろから、顧客に購入してもらった磁気ベストや磁気ネックレスを預かり、ユーザーに貸し出す販売預託商法を開始。「レンタルオーナー」となる顧客には、年利6%の配当収入と元本保証を約束した。
しかしユーザーの確保が追いつかず16年に赤字に。17年には、顧客への配当ができないと知りながら顧客から資金を集めて、計1億6500万円をだまし取ったという。同社は18年3月に破産した。
検察側は昨年12月の論告で「全国規模の組織を使った常習的犯行で悪質だ」と指摘し、山口被告に懲役10年を求刑した。
山口被告はこれまでの公判で「起訴内容は全て認める。心からおわびする」と謝罪。「会社創立当初から詐欺を目的に(販売預託商法を)始めていない」と訴えていた。(新屋絵理)朝日新聞社