『「ドクターX」米倉涼子の知られざる努力 番組Pが明かす舞台裏「手術シーンに吹き替え一切無し」』への皆さんの反応まとめ
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「ドラマを見たいと思う時は、現実がつらいとか、嫌なことがあった時も多いかと思います。見ている間は没頭でき、嫌なことから逃げられる。そういう世界に連れていくのなら魅力的なキャラクターが、いろんな時事ネタを入れながら、飽きさせずに痛快に物事を解決していく。自分ならそういうドラマに会いたいと思って作っています。結果的にそれが10年続く魅力になったのかなと思います。長く続いたのは見てくださる方とのキャッチボールがうまくできた作品になったのだと思います」
医療の難しい専門用語など舞台裏の苦労もあるはず。こだわりも含めて聞いてみた。
「命のやり取りを、フィクションとはいえ行っているので、未知子のようなフィクショナリティーあふれる人物は実際にはいないと思いますが、その大きなウソをつくために、病気、処置、術式など医療の細かいところで、とても細かいリアルをちりばめようとしています。なので、医療スタッフが大勢いますし、医療のことで台本を全部変えたりもします。実際に病気で苦しんでいる人がいますので、毎回、緊張感をもって作っています。医療のことでの直しはものすごく細やかにやっています」
医療に関するリアルさに最大のこだわりを感じる。
「医療監修の先生は普通のドラマなら1人か2人かと思います。でも、このドラマは、皮膚、眼、今回は感染症も扱い、それぞれの専門の先生に指導してもらっています。トータル10人近くいると思います。スタッフの知識も積み重なり、先生から『このまま医師になれますよ』と言われる人も。『ドクターX』の場合、ファンタジー医療をやっているわけではなく、世界で1つでも症例があれば、その術式を採り入れていますので、制作プロデューサー数名が世界中の医療論文を読んで症例をピックアップしてあてはめています。ただ1回も成功例のない術式は絶対に使いません。スタッフの努力と汗がドラマに対する視聴者の真剣な信頼性をつくっていると思います」
主演の米倉涼子の魅力も聞いた。
「同じ事をずっとやるより新しい事に挑戦するのが好きな人なのに、10年1つのキャラクターを生きることには、彼女なりの細やかな計算と心情があると思います。こういうことをしているとは一切、言わず、裏でコツコツやっているのが彼女の魅力。大胆に見えますが、ものすごく細やか。共演者やスタッフに対する気の使い方も細やかです」次ページは:米倉涼子の知られざる努力「控室の横でも糸と針でずっと…」前へ12次へ1/2ページ