『共通テスト受験の19歳女子大生が出頭 問題流出を認める「成績上がらず魔が差した」都内の大学へ入学希望』へのユーザーの意見まとめ
捜査関係者などによると、女子学生は大阪府内の大学に通っており、「東京都内の大学に入学するために大阪府内の試験会場で受験した」と説明。「成績が上がらず魔が差した。世界史Bだけやった。バレたらまずいと思い、他の科目はやらなかった」という趣旨の話もしている。女子学生は四国に住む母親と相談し、警察に「これから行く」と電話で連絡した後、母親、祖母と共に27日午前、香川県警丸亀署に出頭した。
女子学生は15日に行われた世界史Bの試験中に問題用紙を撮影、家庭教師紹介サイトを通じて知り合った東大生2人にインターネット電話アプリ「スカイプ」で画像を送るなどし、大学入試センター側に確認作業や調査など、不必要な業務をさせた疑いが持たれている。東大生は解答を送信後、共通テストの問題だと気づき、不審に思って文部科学省に通報した。
昨年12月に「高校2年の17歳女子生徒」を自称する人物が紹介サイトに登録。東大生2人を含む少なくとも4人に解答を事前に依頼した上で、「大問一つ解けるごとにまとめて送ってもらえたら」などと方法を指示、「可能な限り完璧な解答を導いてほしい」と求めた。
警視庁が当日の受験者を調べると「女子生徒」と同姓同名はいなかった。女子学生が偽名を使ったとみられる。別の紹介サイトでも同様に家庭教師を募る投稿があり、関連を慎重に調べる。
依頼を受けたものの、途中で断った東大3年の男子学生(21)によると、登録していたサイトに昨年12月に「女子生徒」から体験授業をしてほしいとのメッセージが届いた。今月15日に世界史Bと現代文のテスト問題を解く形式を提案されたが、時間の都合が合わずに断念。男子学生は「カンニングの可能性には気づかなかった。もし日程的に問題がなかったら依頼主に手を貸していた」と振り返る。
京大1年の男子学生(18)にも同様のメッセージが来ていた。体験授業を求める内容は東大3年の学生とほぼ同じ。年末年始の2週間に連絡が途絶えたことなどから依頼を断った。ニュースを耳にし、「体験授業を利用して問題を解かせる手口は巧妙で、危なかった」と語っている。
センターによると、15日は共通テスト1日目で、世界史Bを含む「地理歴史、公民」は午前9時半から11時40分にあった。報知新聞社