目指せ認定絵本士 作家たかいよしかずさんが帝塚山大で講義
認定絵本士は、独立行政法人国立青少年教育振興機構が認定する民間資格。絵本の歴史や児童教育・福祉について理解し、読み聞かせの催しを運営する技能などが求められる。養成講座開設が認定されている大学などは昨年度時点で全国に41機関がある。
同大は今年度から養成講座「こどもと絵本」(全15回)を開設しており、今月1日に10~12回目の講座を開いた。
たかいさんは、ボローニャ国際絵本原画展入選作の『おはなし・くろくま』シリーズが代表作で、『怪談レストラン』の挿絵などでも知られる。
講座のテーマは「子供の心をとらえる絵本について」で、幼稚園や小学校教諭、保育士などを目指す教育学部の3年生約40人が出席した。たかいさん自身が絵を志したきっかけや、これまでの経験、編集者との出会い、作品発表の経緯などを紹介。キャラクターを創作するアイデアや、編集現場の実情についても解説した。
ボランティアで未就学児童に読み聞かせをしている3年生の平井彩楽(さら)さん(20)は「作家から直接話を聞くことで、作品に込められた思いや力を感じることができた。絵本を通して子供たちの可能性を広げる力になりたい」と話した。
たかいさんは「読み聞かせなどで物語の魅力を伝えることは、子供の健やかな成長に大切なこと。学生は絵本を作る現場も知って、今後に生かしてほしい」と話した。