埼玉県で公立高入試に4万701人挑む 合格発表は3月3日
この日の朝、大宮高(さいたま市大宮区)では受験生が一様に緊張した面持ちで試験会場に向かった。試験前の最後のエールを送る保護者の姿も見られた。
同市岩槻区の中学3年の女子生徒(15)は「コロナ禍で最後の方は学校に行くのが怖かったけれど、今までやってきたことを信じて頑張りたい」と気を引き締めていた。
県教育委員会によると、全日制の受験者は3万9617人で平均倍率は1・10倍。最高倍率は、普通科が市立浦和高の2・19倍、専門学科が大宮高理数科の2・20倍だった。定時制の受験者は1084人で倍率は0・53倍だった。
新型コロナウイルスの感染者ら104人が受験できなかった。原則として3月6日に追検査を受験できる。濃厚接触者ら125人は別室で受験した。
県教委が公表した学力検査問題の予想平均点は、国語、社会、数学、理科、英語いずれも100点満点で60点。全日制22校で実施された学校選択問題の予想平均点も、数学、英語ともに60点となった。
熊谷工業高では、英語のリスニングテストで英語の出題が終わった後に流れるはずの日本語の案内が流れないトラブルがあった。英語の出題の2分後に案内を放送し、試験時間を2分延長した。採点は通常通り行う。