埼玉・中学校に陸連公認レベル練習場 パラリンピアンも活用
新たに整備するのは、長さ約45メートルの助走路1レーンと、それに続く長さ8メートル、幅2・75メートルの砂場。助走路は水はけがよく滑りにくい素材を使う。27日に閉会した9月定例会で成立した補正予算で関連費用として1650万円を計上した。
練習場は、昨年夏の東京パラリンピックに男子走り幅跳び(知的障害)で出場し、4位入賞を果たした小久保寛太選手(23)も利用する予定だ。
小久保選手は市在住で、出身校の県立本庄特別支援学校(同県本庄市)と深谷市立岡部西小で練習しているが、いずれも公認競技場クラスの施設はない。市は岡部中の練習場を活用してもらい、2年後のパリ大会に向けて弾みをつけてもらう考えだ。
また、深谷市内の中学生は陸上競技の全国大会や県大会で上位入賞を果たすなどレベルが高いことで知られる。このため岡部中の練習場は他の市立中の陸上部も使えるようにし、市全体で競技力の向上を図る。
市生涯学習スポーツ振興課によると、整備は来年2月末ごろまでに終えたいという。担当者は「陸上競技がさらに盛り上がるよう、市としても支援したい」と話した。(兼松康)