就活リサーチ 就活川柳 等身大の就活生の姿が浮き彫りに
「インターン 休む間もなく 本選考」
就活が本格化する前に多くの学生が参加するインターンシップ。コロナ禍の混乱で一時的に実施企業は減少したものの、オンラインでの実施も定着し、再び活況を呈しています。
本来は採用と切り離して実施されるはずですが、「鉄は熱いうちに」とばかりに、インターン参加学生を早々に採用選考(本選考)に呼び込む企業も少なくありません。
この学生は、インターンへの参加をきっかけに企業研究を深めようとしていたのに「もう本選考なの⁈」と驚いたのかもしれません。まさに休む間もありませんね。
「今の時期 急に対面 超焦る」
コロナ禍での就職戦線も3年目、オンライン面接もすっかり定着しました。6月に就活生に聞いた調査では、約8割がオンライン面接で、対面は2割ほど。オンライン面接は自室で「リラックスして臨める」と歓迎派が大勢を占めます。
ところが、感染状況が落ち着いてきたこともあり、企業は採用の可否を決める最終面接は対面式に戻しているようです=グラフ①。すっかりオンライン慣れした学生にとって、初めての対面面接が役員の居並ぶ最終面接…想像しただけで脂汗が出そうです。
「逆質問 考えすぎて 謎質問」
こちらも面接が題材。「逆質問」とは、面接官から「最後に何か質問はありませんか?」などと促され、学生側から質問する場面を指します。
学生の疑問解消の機会にという企業の気遣いですが、学生にとっては格好のアピールの場。何を聞くかで本気度が伝わるかもというわけです。実際、逆質問で何を聞くか対策をした学生は8割以上に上りました=グラフ②。この学生のように、画策しすぎて「謎質問」にならないようにしたいですね。
「スカウトで 受けた企業に 祈られる」
スカウトと聞くとプロ人材の引き抜きを想像しがちですが、近年は新卒でも増えてきました。スカウトメールが届いたから採用されたも同然と受け止めがちですが、内定が出るかは結局、選考次第です。落ちることも当たり前にあり、その場合はいわゆるお祈りメール(不合格通知)を受け取ることに。スカウトされたから受けたのに…と複雑な心情がよく表れた佳作です。
恒例の就活川柳。等身大の就活生の姿が伝わったでしょうか。
(キャリタスリサーチ 武井房子)