2022毎日デザイン賞にプロダクトデザイナーの岩崎一郎氏
岩崎氏は、照明器具や家具などのインテリアデザインから、カメラや携帯電話、時計といった精密電子機器などのプロダクトデザインに至るまで、国内外の企業と広く協働し、活動している。2022年8~9月に「デザインギャラリー1953」(東京都中央区)で開催された「SIGMAの10年―プロダクトデザイナー岩崎一郎」展は、岩崎氏と「撮影の道具」を作り続けることにこだわる光学機器メーカー、SIGMA(株式会社シグマ、本社・川崎市) との出会いと歩みを65点の作品に凝縮させて紹介した。会場には作品解説とともに、岩崎氏のデザインや写真に対する姿勢などの言葉がちりばめられ、氏のゆるぎないデザイン哲学と静かで精緻なデザインは見るものを圧倒した。
岩崎氏とSIGMAの10年にわたる関係性は、「デザイナーと企業の理想的なかたち」と選考委員会でも高く評価され、今後の活躍にますます期待が高まる。
いわさき・いちろう プロダクトデザイナー、イワサキデザインスタジオ代表。1965年東京生まれ。国内外の企業と協働し、テーブルウエアから照明器具、家具、デジタルカメラやスマートフォンなどの精密電子機器まで、プロダクト全般のデザインを手がけている。グッドデザイン賞・金賞、iFデザイン賞・金賞、Red Dotデザイン賞 Best of the Bestなど、主要国際デザイン賞を多数受賞。
<選考委員>齋藤精一(パノラマティクス主宰)/柴田文江(プロダクトデザイナー)/須藤玲子(テキスタイルデザイナー)/永井一史(アートディレクター)/保坂健二朗(滋賀県立美術館ディレクター<館長>)=敬称略