辛口な中原中也が「感覚が非常に正確」と絶賛した詩人・草野心平…交流紹介する企画展
記念館によると、2人は1934年、東京での詩の朗読会で出会った。同時代の詩人に辛口な評価をすることが多かった中也だが、心平の詩集に対しては「感覚が非常に正確」と絶賛するほど、信頼を寄せていたという。
会場には、2人の詩集のほか、ペンケースや筆といった心平の遺品、中也の死後に心平が追悼の気持ちを表した書など約80点を展示。心平が中也の詩「サーカス」を朗読した音源も聞くことができる。
学芸担当の原明子さん(37)は「作品の対比などを通して、2人のつながりを楽しんでほしい」と話した。
午前9時~午後6時。入館料は一般330円、学生220円、18歳以下無料。問い合わせは同館(083・932・6430)へ。