「忍者乱太郎」のキャラが真田昌幸に!? 作者・尼子騒兵衛さんが原画を寄贈
尼子さんは兵庫県尼崎市在住。広告会社などでの勤務を経て、1979年に漫画家デビューした。代表作の「落第忍者――」は戦国時代、一流忍者を目指して忍術学園に入学した忍者のたまごたちが繰り広げるドタバタ劇。1986年に始まった連載は惜しまれつつ2019年に完結したが、「忍たま乱太郎」のタイトルでテレビアニメ化もされ、多くのファンを獲得した。
オリジナル原画は、黒と黄色の 甲冑かっちゅう を身につけた真田昌幸がポスターカラーで描かれている。顔は「落第忍者――」に登場するキャラクター・山田伝蔵をイメージした。尼子さんが同館の北川央名誉館長と30年以上交流があることから、寄贈を決めたという。
1日に同館で行われた寄贈式で、尼子さんは同町の岡本章町長に原画を手渡した。岡本町長は「町の宝として長く守っていきたい」と話し、尼子さんは「漫画と真田のファン両方に見て楽しんでもらいたい」と呼びかけていた。
同館では9月18日まで、企画展「落第忍者乱太郎原画と忍者コレクション展」を開催しており、今回寄贈されたオリジナル原画と「落第忍者――」の原画など約50点や尼子さんが2022年に同館に寄託した手裏剣やまきびしなどの忍者道具110点も並んでいる。
30年来のファンという愛知県春日井市の公務員(48)は「キャラクターがかわいいのはもちろん、生の原画は色鮮やかでひと味違います」と喜んでいた。
午前9時~午後5時(入場は4時30分まで)。月、火曜休館(祝日の場合は翌平日休館)。入館料は大人500円、小中学生250円。