プログラミング、アクティブ・ラーニング手厚く記載
プログラミング教育は小学校でも令和2年度から必修化。理科や算数など既存の教科のなかで行われているが、今回合格した教科書には、これまで掲載のなかった教科や学年にも関連する記述が登場した。
国語は現行本に記述がないが、5、6年生用でそれぞれ申請された3点のうち1点に盛り込まれた。
例えば、東京書籍の5年生用は、コンピューター専用の言葉を使ってプログラムを組む画面の写真とともにプログラマーの文章を掲載。「やりたいことが、プログラミングの力で、より大きく、深く、正確に実現できるのです」などと意義が語られ、いま、なぜ必要な学習テーマなのかを児童に分かりやすく伝えた。
理科も現行本で記述があるのは6年生用だけだが、3~5年生にも広がった。
授業を効果的に進めるには、クラスメートらと力を合わせた「協働的な学び」と呼ばれる学習も不可欠。その実践例となるのが、アクティブ・ラーニングだ。
今回申請された教科書では、音楽や体育など実技的な教科まで教科横断的に記載された。日本文教出版の5・6年生用の図画工作では、イラストも使った「学習の進め方」の項目を設け、友人と作品を見せ合うなどして、アイデアを組み合わせることで作品がよりよくなることを説明した。(玉崎栄次)