また内申書記載ミス、一斉点検でも防げず 堺市教委
同市では昨年、内申書の評定に誤りがあり、生徒2人が不合格になる問題があった。今年は全市一斉点検日を設けるなどして再発防止策を講じたが、ミスを防げなかった。
市教委によると、中学校側は生徒や保護者への事前開示に間に合うよう2月10日に内申書を作成。志望校未定の生徒について課程欄を「全日制の課程」と仮入力していた。2月下旬に生徒6人は定時制への受験を決めたが入力が修正されておらず、全市一斉点検日や市教委の実地点検でもチェックできなかった。
6人の願書と内容が一致しないため、2高校から中学校側に指摘があった。市教委によると、システム上、課程欄を空白にできなかったのも要因とみられる。富岡重幸学校教育部長は「今年も誤記載を発生させたことは市の学校教育に対する信頼を失わせるものだ。深くおわびする」と陳謝した。