会場が1冊の絵本のように繋がる。福岡の新ギャラリー〈cassette〉で矢入幸一による個展がスタート。
“オールドカートゥーンスタイル”としばしば称される作風のグラフィックアートで知られるほか、広告ビジュアルのアートディレクションなども手がける矢入幸一。表参道の〈HBギャラリー〉が主催する「HB FILE コンペ 」では、2021年に逝去した仲條正義より「仲條正義賞」を受賞している。
現在開催中の『Planet Cherenkov -惑星チェレンコフ-』では、2021年、2022年にそれぞれ開催した個展と同様に、会場全体を1冊の絵本と見立てるようにして、ひとつながりのストーリーを表現。キービジュアルとなっている、土星にある輪っかのような環を持つ惑星のキャラクターをはじめ、宇宙をモチーフとした場面やキャラクターを描いたグラフィックや立体物が並ぶ。
会場となる福岡のギャラリー〈cassette〉は、昨年9月にオープン。二俣公一が設計し、福岡在住のアーティストのKYNEも運営に関わっているという。今回の矢入による個展は、昨年行われたKYNEのこけら落としに続く第2弾の展覧会となる。
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〈cassette〉福岡県福岡市中央区唐人町1-2-8。~2023年2月26日。11時~19時。水曜休。