川端康成の「篝火」草稿を発見 4月公開、自身の初恋描く 2022-03-15 ノーベル文学賞作家の川端康成が若き日に初恋を題材に執筆した自伝的小説「篝火」の草稿が15日までに見つかった。東京都目黒区の日本近代文学館が確認、4月2日から始まる同館の特別展「川端康成展 人を愛し、人に愛された人」(6月11日まで)で初公開される。 文学館によると、草稿は原稿用紙計6枚で、言葉を加えたり斜線で消したりと、川端が推敲を重ねた様子がうかがえる。内容から物語の中盤部分とみられる。特別展に向けた調査で見つかった。 川端は20代の頃に結婚を約束し、後に別れを告げられた伊藤初代をモチーフに複数の小説を執筆している。