完成された美や自身を疑い、壊す。「仲條正義名作展」でデザイナー・仲條正義の88年を振り返る
仲條は1956年東京藝術大学美術学部図案科を卒業。同年、資生堂宣伝部入社した。61年には株式会社仲條デザイン事務所を設立し、資生堂企業文化誌『花椿』のアートディレクションや東京都現代美術館、細見美術館のCI計画、資生堂パーラーのロゴタイプおよびパッケージデザインなどを手がけた。
クリエイションギャラリーG8での仲條の展覧会は14年ぶり。本展では、過去の展覧会の出品作品のほか、仲條の手がけたポスター、ロゴ、エディトリアル、パッケージなどから作品を厳選。手描きの印刷原稿、仲條語録や文章も紹介することで、完成された美や自身を疑い、壊すところから新しい表現に向かって挑み続けた、仲條の88年にもおよぶデザイナー活動を振り返る。