直轄警察犬「ヨハン号」お手柄 遭難女性を早期救助
署によると、5月30日夕、ハイキングのため男女4人で町内を訪れていたグループから「友人が山中で迷っている」と110番があった。行方不明となったのは60代女性で、仲間よりも先行しており、迷ったという。署員らは深夜まで捜索を続けたが、見つけることはできなかった。一方、携帯電話は通じており、安否は確認できていた。
翌31日早朝、要請を受けてヨハン号が現場に出動。枕カバーのにおいをもとに捜索を続ける中、「何か『音』を拾っている様子」(庵野巡査部長)をみせ、間もなくレインコートを着て歩いてくる女性を見つけた。
ヨハン号は人間には聞こえないレベルの音を察知して女性を見つけたとみられる。女性にけがなどはなかったという。
賞状を受け取った庵野巡査部長は「素直にうれしい。日頃の訓練の成果が出たと思う」と話した。
ヨハン号と庵野巡査部長は令和2年春にも、町内一時行方不明となった男性の早期発見に貢献し、刑事部長賞が授与されている。