【迫力の絶景写真】ドローンが捉えた「見たことのない新鮮なアングル」…!空から見たら日本はこんなに美しかった
険しい山岳地帯でもドローンは様々な能力を発揮している。山岳総合コンサルティング会社「マウンテンワークス」の三苫育氏が言う。
「たとえば山岳遭難の捜索時、私たちはドローンを山中に持ち込んで自分たちの手足の延長のような感覚で飛ばします。回り込むのが困難な岩場の陰に登山者が滑落していたり、遺留品が残っている可能性もある。こうした場所のチェックに威力を発揮してくれます」
稜線と上空ではまったく違う方向に風が吹いていたり、着地させる平地がないため回収時に空中でドローンを掴まなければいけない、など山岳地帯ならではの苦労も多い。
それでも山を舞台にした映画で、雄大な景色を見せつつ俳優の表情までわかる映像が撮れるようになったりと、利点は多いという。
2006年に「日本100名城」が選定され、盛り上がる城ブーム。町おこしのため、現在でも再建・復元天守が多数、計画されている。
城には平城、平山城、山城の3種がある。また武田信玄のように城を作らず館に居を構えた武将もいた。歴史研究家・小和田泰経氏が解説する。
「館と城の違いは、曲輪(軍勢が詰められる平坦地)の数の違いです。曲輪が複数あるのが城で、これら曲輪の配置を縄張といいます」
戦国時代は自然の要害を利用して縄張が張られ、初期は山城が多かった。
「城の構造や、築城者はどういう意図でその城を築いたのかは上空から見ないとわかりません。しかし戦国時代には、上空から見る手段がありませんでした。だからこそ城は戦の防御に大きな役割を果たしたのです」
こうした縄張を現代では空撮で見ることができる。