今、那覇で食べるべき麺はこれ! 絶品の沖縄麺3選【沖縄シティガイド】
那覇のグルメスポットが集中する壺屋エリアで、行列が絶えない店として知られる〈OKINAWASOBA EIBUN〉。その店先から徒歩1分ほどのご近所に、満を持しての2号店〈STAND EIBUN〉がオープンした。早くも話題の同店は、店主・中村栄文さんが「徹底的に極めたい」と絞りこんだメニューのみを展開。
なかでも際立つ魅力を放つひと品が、麺だけでも40回近くの試作を重ねたという〈アーサーそば〉。栄文さんが独立前に修行を重ねた名店〈なかむらそば〉へのオマージュでもあるひと品だ。手揉み製法で生まれる麺の独特のねじれやコシと、これでもかと贅沢にのせる香り高いアーサー(あおさ)、表面を炙り香ばしく仕上げた炙り軟骨などの贅沢な具材、奥深い風味の出汁が四味一体のバランスで胃袋を掴む。
1号店でメニュー化された麺レシピはもはや数知れず。2号店は、店主の頭の中にざわざわとうごめくアイデアや、「これは!」と思うメニューをとことん突き詰めるための言わば「実験の場」でもあるという。「つけそば」2種(鴨南蛮風つけ蕎麦と辛いつけそば)もついに完成し、新たに「スパイスカレー沖縄そば」も登場。ナチュラルワインの提供も始まり、沖縄そばから広がる可能性はまだまだ終わりがなさそうだ。
沖縄県那覇市壺屋1-1-18 TEL 080 7178 1187。11時~18時頃(そば売り切れ次第終了)。水曜休。Instagram:@stand_eibun
国際通りから1本奥まった竜宮通りの入り口あたり。新旧の沖縄カルチャーが入り混じる飲み屋街の風景に、まるで溶け込むようにたたずむ老舗居酒屋が〈小桜〉だ。1955年創業。先々代が割烹として立ち上げた店は2代目で大衆向けの居酒屋に生まれ変わり、現在店に立つ3代目・中山亮さんは「店の味を作ったおばあのレシピ」を忠実に守り続けている。
常連客が必ず注文するという「ソーメンチャンプルー」も、おばあ・フミエさんが考案。具材は下に敷く炒めたキャベツのみと潔いくらいシンプルな面立ちながら、ニンニクの香りがとてつもなく食欲をそそるひと品だ。麺の硬さや塩加減、キャベツのシャキシャキ感。完成された迷いのない味付けが、泡盛との無限ループに誘い込む。