生と死を写し出す写真家・ 藤原新也の回顧展「祈り」 @世田谷美術館
藤原新也は、東京藝術大学在学中からアジア各地を旅し、1970年代に写真とエッセイで構成した書籍『インド放浪』、『西蔵(チベット)放浪』、『逍遥游記(しょうようゆうき)』を発表。83年出版の『東京漂流』はベストセラーとなり、同年の『メメント・モリ』は社会に衝撃を与え、40年以上読み継がれるロングセラーとなった。
写真や文筆だけでなく、絵画や書など、藤原の50年以上におよぶ横断的な活動を振り返る初の大規模個展が現在開催中。東日本大震災直後の東北を歩き、コロナ禍で無人となった街に立った藤原自身が、初期作から最新作までの200点以上の写真と言葉から、「祈り」をキーワードとして構成したもの。
また、10月に放送されたテレビ番組『日曜美術館』(NHK)の番組内で訪れた、故郷・北九州市門司(もじ)での撮りおろし最新作の出品も急遽決定。ぜひ、この機会をお見逃しなく!