【今月見るべきアート展3選】日本の現代アートの今、複数の声の かたちなど
『六本木クロッシング』は、森美術館が、日本の現代アートを総覧する展覧会として、2004年から3年に一度、開催してきたシリーズ展。現代において考察すべきトピックスを軸にしながら、同時代を生きる日本の作家たちの作品を紹介するスタイルで、「現代社会と現代アートの今」がわかること、また近年注目を集めている気鋭の作家から、すでに国際的に活躍している作家までの作品を一度に鑑賞できるのも大きな魅力だ。
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AKI INOMATA《彫刻のつくりかた》2018年- インスタレーションサイズ可変
展示風景:「彫刻のつくりかた」公益財団法人 現代芸術振興財団 事務局(東京)2021年
COURTESY:公益財団法人 現代芸術振興財団(東京)
サブタイトルの「往来オーライ!」は、コロナ禍によって途絶えてしまった人々の往来を再び取り戻したいという思いを反映したものだが、肩肘の張らない言葉遊びであることも意義深い。本展の最後に紹介されている青木野枝の鉄とガラスの立体作品は、雲をイメージしたものだという。空を自由に往来する雲は、明日、かたちや色を変えて現れ、私たちの目を上に向かわせるものである。シリアスな問題に対してユーモアを交えた作品、今という時代を広い視野で捉え、どこか前向きな気持ちにさせてくれる作品もある。
『六本木クロッシング2022展:往来オーライ!』
会期:~ 2023年3月26日(日)
会場:森美術館
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階
開館時間:10:00~22:00(火曜は17:00まで)
※ただし12月6日は16:00まで、12月17日は17:00まで、1月3日、3月21日は22:00まで
※最終入館は閉館時間の30分前まで
会期中無休
料金:[平日]一般 ¥1,800(¥1,600)、大学・高校生 ¥1,200(¥1,100)、中学生~4歳 ¥600(¥500)、65歳以上 ¥1,500(¥1,300)
[土・日・休日]一般 ¥2,000円(¥1,800)、大学・高校生 ¥1,300(¥1,200)、中学生~4歳 ¥700(¥600)、65歳以上 ¥1,700(¥1,500)
※( )は、専用オンラインサイトでチケットを購入時の料金。専用オンラインサイトはこちら
※2023年1月3日は[土・日・休日]料金
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)