熊本城の宇土櫓、解体復旧工事へ囲い「素屋根」を取り付け…完了は2032年度の見通し
宇土櫓(高さ約19メートル)は、1607年(慶長12年)の築城当時の姿を残す唯一の多重櫓。熊本地震で五階櫓は倒壊を免れたが、内部の柱が折れて建物が傾き、床や壁が破損した。解体は2024年から約2年かけて行われ、解体した部材も再利用して組み立てる。
五階櫓は高さ約46メートルの素屋根で全体が覆われる。この日は作業員が素屋根の骨組みとなる鉄骨をクレーンでつり上げ、組み立てていた。囲いの一部にネットを使い、天守閣から工事の様子が見えるようにする。