創業150年目の〈フリッツ・ハンセン〉。その歴史が九段下の洋館でひもとかれます。
その歴史はまさに北欧デザインの輪郭を刻んできた歴史といえる。現在もデンマークを代表するデザイナーのセシリエ・マンツ、キャスパー・サルト、さらにはスペインを拠点とするハイメ・アジョン、日本を拠点とするnendoら、世界のデザイナーとともに新しいデザインを生み出し続けている。
『フリッツ・ハンセン 150th ―タイムレスデザインの証』はそんな同社の歴史を紹介しながら、貴重な資料や映像、そして世界で初めて発表される新たな試みまでを取り上げていく。
会場は東京都・九段下の〈九段ハウス〉だ。1927年に竣工したスパニッシュ様式の洋館で、東京タワーなどの設計で知られる内藤多仲が構造設計に関わっている。地下一階から屋上をもつ三階までの全4フロアを使い、さまざまな展示が行われているが、今回もっとも注目したいのが世界初公開となるポール・ケアホルムの新コレクションだ。