バブル建築で滞在制作を。川久ミュージアム(ホテル川久)がアーティスト・イン・レジデンスを実施
同ホテルは建築家・永田祐三が監修し、中国、ヨーロッパ、イスラム、日本など、世界各地の技術を融合させたもの。延床面積は2万6000平米にのぼり、総工費は400億円が費やされた。1993年には優れた建造物に贈られる「村野藤吾賞」を受賞しており、全85部屋はすべてデザインが異なるという他に類を見ないホテルだ。館内には創業当時のオーナーが世界中から買い付けたコレクションとして、中国清代前期の七宝焼きや陶器からダリ、シャガール、横山大観などの作品も展示されている。
海辺に佇む中世の古城のような佇まいのホテル川久は、2020年に施設の一部がミュージアムとして開放。いまは「川久ミュージアム」として、ホテル兼私設美術館としても運営されている。
ここで初めて実施されるのが、川久ミュージアム「アーティストイン レジデンスプログラム 2022」だ。同プログラムでは、国内外で活動するアーティストに期間中、無償でホテル川久への滞在と制作拠点を提供。滞在中に制作した作品は、「KAWAKYU
ART Exhibition 2022」(6月1日~30日)として川久ュージアムで展示される。
応募期間は3月15日~4月15日。ジャンルは音楽、美術、
建築、文学、デザインなどに開かれており、最終的には6作家が選ばれる。参加手当(製作費・作品輸送費含む)は一律2万円支給。詳細は応募フォームで確認してほしい。