『オミクロン株、国内外で子どもの感染者急増…重症化は少ないが後遺症に注意』へのみんなの感想まとめ
【図表】知っておきたい…オミクロン株の特徴 米小児科学会の7~13日の集計によると、全米各州で14~20歳を上限とする若年感染者数は約98万人で、前週より69%増えた。 英国では今月上旬に5歳以下の新規入院者が1日30人台になり、昨年末の約3倍に増えている。東京都の10代以下の新規感染者は23日は2296人で、今月1日の8人に比べ287倍となっている。 子どもは新型コロナウイルスと結合する細胞のたんぱく質「ACE2」が気道に少ないとされるが、オミクロン株は感染力が強い。米国の5~11歳のワクチン接種率は今月上旬で15%程度で、子どもに感染が広がる原因のひとつとの見方が出ている。日本はこの年代へのワクチン接種は3月から始まる予定だ。 オミクロン株は重症者は少ないとみられる。米大学などの報告によると、感染から3日以内に集中治療室などに入った5歳以下の人数はデルタ株の約3割だ。 ただ、オミクロン株は肺より鼻やのどなどで増えやすいとみられ、米フィラデルフィア小児病院の医師は英科学誌ネイチャーで、鼻腔(びくう)が小さい子どもや鼻で呼吸する赤ちゃんの症状に注意を促した。 欧米では新型コロナ感染の2~6週間後、まれに川崎病に似た症状が出る「小児多系統炎症性症候群」が報告されている。米国では今月3日までに累計6431人が発症し、その約半数が5~13歳だった。一方、12~18歳に米ファイザー製ワクチンを2回接種すると、同症候群の発症を91%予防するというデータもある。 オミクロン株と後遺症の関係は不明だが、二木芳人・昭和大客員教授(感染症学)は「子どもの感染者が増えると、後遺症も増える可能性がある。侮ってはいけない」と警告する。