『韓国株が一気に売られ…韓国がまさかの「3回目の利上げ」に追い込まれた「納得の理由」』への皆さんの反応まとめ
それによって、政策金利は1.00%から1.25%となった。
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今回の利上げは、2021年8月以来3回目だ。
追加利上げの背景には、韓国でもインフレ圧力が高まって居ることに加えて、ウォン安に歯止めがかからないことがある。
利上げを行うことで、ウォン安にブレーキをかける思惑があったとみられる。
韓国銀行は、消費者物価指数の上昇率が3%を上回る状況が続くと予想し、追加利上げを急がざるを得なかったのだろう。
ウォンが米ドルに対して軟調に推移していることは、韓国銀行に強い危機感を与えたとみられる。
韓国銀行はウォン防衛のため、追加利上げを実施しなければならない状況に追い込まれていたということだろう。
今後、懸念されるのは韓国の家計債務への打撃だ。
米国では超低金利と潤沢な流動性供給による緩和的な金融政策が正常化され、利上げとバランスシート縮小による流動性吸収が進む可能性が高い。
その状況下で韓国銀行が追加の利上げを実施すれば、国債流通利回り(金利)は上昇し、多額の借り入れを抱える家計の債務問題が深刻化する恐れがある。ウォン安に危機感強める韓国銀行 政策金利の引き上げの背景にはいくつかの要因がある。
韓国銀行が警戒を強めているのは、外国為替市場でのウォン安の進行だ。
ウォン安が進行すると、韓国の輸入物価はさらに上昇する。
それはインフレを高進させ、韓国の交易条件を悪化させる要因になる。
2021年6月以降、主要国の通貨に対して米ドルが堅調に推移し、ウォンの為替レートは下落した。
10月に入ると、1ドル=1200ウォン台にまでドル高・ウォン安が進行した。
当時、韓国銀行は、「ウォンの為替レートは経済の基礎的な条件を反映していない」と危機感を表明し、為替介入を実施する構えを示した。
しかし、その後もウォンは米ドルに対して軟調に推移した。
1月に入ると、再びウォンの対米ドル為替レートは1ドル=1200ウォン台にまで下落した。
その背景には、米連邦準備制度理事会(FRB)が早期の利上げと、6月、あるいは7月にバランスシートの縮小を開始する可能性が高まったことがある。
それが米金利を上昇させている。その結果、世界的に高い期待成長期待に支えられて上昇したIT先端銘柄が売られた。
過去、米国の利上げ局面では、ドル資金の調達に不安がある韓国からは投資資金が流出したケースが多い。
金利上昇を警戒した海外投資家は、サムスン電子など主要な韓国企業の株を売り、昨年秋口以降は韓国総合株価指数(KOSPI)が軟調に推移した。
韓国から投資資金が流出し、ウォンが下落した。
その結果、韓国の輸入物価の上昇が勢いづいた。
韓国銀行はFRBに先んじて追加利上げを実施し米韓の金利差拡大を抑え、ウォン安に歯止めをかけなければならないと危機感を強めているようだ。次ページは:悪化懸念高まる韓国家計の資金繰り前へ12次へ1/2ページ